ほんの寄り道、おきてのみやげ

法令の素顔をゆるりと愉しむブログです

【Exercise2】障害者と歩む 

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  今回は、exerciseの2回目、
「法令の素顔」≒「法律(改正)の中身を素通り(スルー)」
ということで、中身が空っぽなら、いっそ、
題名が改められたハイライトシーンだけを
切り取ろうと思い立ちました。

 初回の「障害者が働く」の追補の意味合いで、
「障害者と歩む」として、
「障害者に関わる基本的な仕組み」
を対象とします。

 題名が改正された場合に限りますので、
かなり簡素化されてしまう予感がしますね。

 

1 根幹となる法律  

法律が成立した時期に従って、並べました。

(1)障害者基本法

 昭和45年5月12日、
心身障害者対策基本法」(昭和45年法律第84号
が成立しました。
   ⇓ 
 そして、平成5年11月26日、
心身障害者対策基本法の一部を改正する法律
 (平成5年法律第94号
が成立し、題名が、
障害者基本法
となりました。
 現在も、この題名のままです。
    ⇓ 
 その後、
平成16年改正平成16年法律第80号)〔第2次改正〕
平成23年改正平成23年法律第90号)〔第3次改正〕
がありますが、途中経過を省くと、ほんとシンプルです!

(2)発達障害者支援法

 平成16年12月3日、
発達障害者支援法」(平成16年法律第167号
が成立しました。
 現在も、この題名のままです。

(3)障害者虐待防止法 

  平成23年6月17日、
障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等
 に関する法律」(平成23年法律第79号
が成立しました。
 現在も、この題名のままです。 

(4)障害者優先調達推進法 

 平成24年6月20日、
国等による障害者就労施設等からの物品の調達
 の推進等に関する法律」(平成24年法律第50号
が成立しました。
 現在も、この題名のままです。 

 長たらし「題名」を、みごとに意訳した「略称」に対し、
さわやかな松風を感じますね。 

(5)障害者差別解消法

 平成25年6月19日、
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律
 (平成25年法律第65号
が成立しました。
 現在も、この題名のままです。

 (2)以降は、平成時代後半に制定された新人グループ
ですので、制定時の題名のまま現在に至っています。 

 あっ、あくびをしながらブログを移ろうとした方、
「短気は損気」ですよ。
 すぐに、「山あり谷あり」のシーンになりますから!

 

2 障害者保健福祉施策に係る法律 

 初回のexerciseで、
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に
 支援するための法律」(平成17年法律第123号)
をご紹介しました。

 そこで、上記以外の3つの法律を取り上げましょう。
 法律が成立した時期に従って、並べました。 

(1)身障者福祉法 

  昭和24年12月3日、
身体障害者福祉法」(昭和24年法律第283号
が成立しました。

 その後、累次の改正が行われていますが、
題名は、そのままです。 

(2)精神保健福祉法

 昭和25年4月15日、
精神衛生法」(昭和25年法律第123号
が成立しました。
   ⇓ 
 その後、昭和62年9月18日、
精神衛生法等の一部を改正する法律
 (昭和62年法律第98号
が成立し、同法第1条により、題名が、
精神保健法」(昭和25年法律第123号)
となりました。
   ⇓
 さらに、平成7年5月12日、
精神保健法の一部を改正する法律
 (平成7年法律第94号
が成立し、題名が、
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」  
 (昭和25年法律第123号)
となりました。
 現在も、この題名のままです。

(3)知福法 

 昭和35年3月31日、
精神薄弱者福祉法」(昭和35年法律第37号
が成立しました。
   ⇓
 その後、平成10年9月18日、
精神薄弱の用語の整理のための
 関係法律の一部を改正する法律
 (平成10年法律第110号
が成立し、同法第6条により、
精神薄弱者福祉法の一部改正
が行われ、題名が、
知的障害者福祉法」(昭和35年法律第37号)
となりました。
 現在も、この題名のままです。

 障害者保健福祉施策に係る法律については、
そこそこ題名が移り変わっていますが、
法律番号は、いずれも制定時のままです。 

(4)似通った題名

 ここに来て、ふと、あることに気づきました。
【第1回】の内容を覚えていらっしゃいますか。 

 そうです。
青少年雇用促進法に係る制定時の題名は、
勤労青少年福祉法
で、男女雇用機会均等法に係る制定時の題名は、
勤労婦人福祉法
でしたね。

 双方の題名を並べてみますと、いずれも、
「(法律の対象となる方々)+福祉法
の型をしています。

 これらの法律の題名が、
福祉」の発想から「雇用」の施策に移っている
様子が、一目で分かります。

 ん~、さしたることもないのに、
新たな発見をしたような気分を味わったところで、
今回の幕を閉じましょう。

以上